今日も元気に土曜日出勤!
雪野ですよ。へへっ。
今、仕事のお使いを済ませてきて、ふと思ったのですが、シリーズ物・・・終わらせてない・・・。
気付いちゃったよ・・・あたた。。。
ちゅうことで書いてみます。
忘れちゃった方はカテゴリーの「昂のこと(過去) 」のはじめからどうぞ。
私もどこまで書いたのか忘れてましたので、今読み返してます。
今見ると恥かしいもんですね。。。
では、つづきはこちら。からどうぞ・・・。
空がやんわりと白から、本来の色へと変化するのが見えてきた。
薄暗い周りが秒単位で変化を遂げる。
夏の朝がなせる技。
それを合図に私たちは帰路を目指すことにした。
樹木の葉が擦れる音だけがこだまする中、乗ってきていたバイクのエンジン音は異色を放ちながら私たちの耳に馴染む。
二人でまたがり、山道を下っていった。
登ってくる時は暗く、その闇の奥はぽっかりと穴でも空いてるんじゃないかと思わせるような風景だったにも関わらず、太陽の光があたれば、実際は虫や動物たちを守っている暖かな樹木たちが葉を輝かせていた。
途中、昂に問い掛けた。
「ねぇ・・・」
「ん?」
「麻衣さんのことはどうするの・・・?」
「・・・どうするって?」
「別れるの・・・??」
今思えば答えはわかりきっているだろうと思うこの質問も、さっきまでに起こった「自分の中でのありえないことベスト1」な出来事を未だ脳内で消化できないでいたからだ。
「・・・キミはこのまま俺が彼女と付き合っててもいいのかい?」
「・・・・・・・。」
「愚問だよ。さっき俺の気持ちは言っただろう。」
「・・・でも・・・麻衣さんとは4年も付き合ってたわけでしょ?・・・それを・・・急に私とかに変えちゃっていいのかなぁ・・・って。。。」
「もし俺が彼女とこのまま付き合ったとしても、俺の気持ちはもうキミに行ってるわけだし・・・逆にそのまま付き合う方が失礼じゃないかい?」
「うっ・・・まぁ・・・そうですねぇ・・・。」
「そういうことだよ。」
確かに・・・一理あるのだが・・・。
まだ不安がる私を気遣ってか、ゆっくり運転しながら、彼の腰に回した私の手をポンポンッと、親が子供をあやすようにする。
寒かったので何度かコンビニ等に寄りながらゆっくり帰った為、家についたのは朝10時を回っていた。
私が午後から用事があったため、それからすぐに別れた。
別れ際、私の頭をふんわりと撫でていった昂の手が、とても気持ちよかった。
その日の夜、一本のメールが入った。
【お互い今は相手がいるから、二人ともカタがつくまでは最低限の連絡しかとらないでおこう。】
というものだった。
私も、その時付き合っていた勇貴さんに見せる、最後の最低限の誠意だと思い、それを了承した。
次の日、昂からメールが届いた。
【彼女に別れ話をしたけど、納得してくれない。ごめんけど、もう少し待っててね。】
ハイハイ、待ちましょう。
もう5年近く待ったんだから、数日待つなんて目じゃないよ。
そして私もその次の日に勇貴さんを呼び出し、別れ話をした。
前々から別れようと思っていたこと。
どういうところがそう思うようになった原因か。
そして・・・昂のことは「気になる人ができた」とだけ言った。
正直に「次に付き合う人を見つけた」と言わなければならなかったのだろうが、勇貴さんが私用の仕事関係の人で、その仕事は人間関係がとても大事なものになるのでそれを私一人で全てを崩してはいけないという気持ちもあったし、正直に言ってしまえば、勇貴さんは自信とかプライドとかいうものを無くしてしまうような気がしたから・・・。
最後の嘘と優しさのつもりだった。
最終的に勇貴さんは私の気持ちを理解してくれ、笑顔で別れることが出来た。
(後日談ですが、翌日すぐにドライブに誘われたりしたのでお断りしました。どうやらまだ気持ちの整理ができていないようだったので・・・。)
家に着いてすぐに昂に報告した。
【彼氏と別れてきました。一応ご報告です】
出来るだけ簡素に。
まだ昂は彼女と別れきれていないから。
気持ちを型に成すのはまだまだだと、自分に言い聞かせながら・・・。
【了解しました。こっちもできるだけ早めに解決できるようにするね。ごめんね。】
と謝罪の文が入った。
私は返事を送らず、待った。
***
数日後、昂からメール。
【彼女と別れてきました。ようやく納得してくれたよ。】
私はすぐに電話をして会う段取りを取った。
数分後、彼が私の部屋をたずねてきた。
自分が大好きだった人には彼女が居たけれど、その人が自分の為にその彼女と別れ、私を選び、こうやって私の部屋で私の隣に居る・・・という感覚にちっとも慣れなかった。
やっぱり頭の上には疑問符達が沢山浮かんで私の頭をつついている。
きっとその時の私はヘンな顔をしていたんだろう。
「・・・?どうしたの??緊張してるの??」
「えぇ、まぁ・・・そうね。てか未だに実感無いわ。」
「そうか。(笑) こうやって隣に居るのに?」
「だって、コレ夢かもしれないし。。。てか夢?!幻か?!!・・・まさか・・・白昼夢とか・・・」
「これが夢かな?」
そういいながら、彼は私の手を取り、自分の頬に触れさせた。
温かかった。
夢じゃなかった・・・。
「あ、そうだ・・・。俺、大事な事言わなきゃいけないんだ・・・」
「えっ・・・?な・・・なに・・・??」
いきなり真剣な顔になったよ!?何か問題でもあったんだろうか・・・。
「俺と・・・付き合って。」
「・・・は・・・?・・・・・・・・・・は、はい。。。」
かくして二人は無事(?)オツキアイすることになりました。
なんかようわからん展開で付き合いました。
おしまい☆
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・・・えー・・・長らくお付き合いいただきまして有難うございました;;;
若干改良しましたが、9.5割ほどこんな感じでお付き合いがスタートしました。
あれから約半年。
今の私たちがあるわけです。
5年前からは想像もしませんでしたがねー(≧▽≦)♪
読んで頂いて嬉しく思います。
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