彼女なワケ。（2：電話）

なんか、コウさんのことでカテゴリー作ってみたのです。
コレは小説置き場でございます。
なんか、書きやすい。
多分、近い気持ちになったことがあるからなんだろうなー･･･と、勝手にコウさんと共通点を見つけてみたり。

そんなこんなで、続きです。

前回は[彼女なワケ。（1：関係性）]




あー･･･長くなったら目次でも作るかな。






つづきはこちら。カラどうぞ。


ぽちっともお願いしますね☆

電話があった翌日、あのコから電話があった。

アイツと別れたらしい。

泣きながら話す彼女が痛々しくて･･･
元気付けることができない自分がもどかしくて･･･。
話をきくことしかできないし、俺が何を言ったところで、彼女の涙は止まらない。

 

彼女を救えるのは、俺じゃない。

 

アイツはもう、彼女の隣には居ないから･･･

あとは彼女自身の強さにかけるだけ。

 

 

 

3日後、あのコからの電話。
泣くことはなかったけれど、やっぱり元気はなくて
あの笑い声を聞くことはできなかった。

 

「キミらしくないよ」

 

気付いたときには、もう受話器越しに彼女に伝わった後だった。
彼女は少し押し黙り、少しの間の後、小さな声で

 

「私らしいって･･･何？」

 

そう言って、すぐにゴメンと静かに･･･悲しそうに笑っていた。

 

 

 

俺こそゴメン･･･。

 

 

 

 

 

あれから2週間。

2～3日に一度は彼女と電話をしている。
少しずつではあるけれど、前に進もうとしていた。
それを電話の度に感じ、嬉しく思う。
彼女の明るい声が見え隠れする度、一喜一憂する自分が居た。

今はただ･･･一歩ずつ歩いていく彼女の後押しができれば、それでいい。

 

 

それだけでいい。

 

 

 

 

 

ある日の電話で、彼女は、アイツのことを諦めないと言った。


“応援するよ、頑張れ。”


そう俺の唇が勝手に動く。





あぁ･･･心がざわつく･･･





最近、アノ箱が煩く、カタカタと音を立て始めている。
箱の振動で、鍵が外れかけていた。


今はダメだ。

余計な感情はあのコを困らせるだけ。




彼女には幸せになってほしいし、応援したい。
･･･アイツと･･･うまくいけばいい思う･･･。








ふと、背後から“何か”の声がした。







「本当にそう思ってるのか？」







振り返ると･･･鏡に写った自分が、皮肉に笑っていた。

 

 

男も女も、恋は盲目。
ポチッと押して、読んだ目印に。